記号じゃなくなる瞬間 ~ニンゲンを感じる~

一席お付き合いを。喜餅です。

高熱と戦ったあとに、空気が熱を持ってる国・フィリピンへ行ってきて、帰国した喜餅です。

今回は、単なる記号から「ニンゲン」に変化する瞬間について。

昨年からずっと「アタクシには、泥臭い、人間臭い要素が足りない」と悩んでいて。同時に「そんなこと言われたってわかんねーよ!」という反発(という名の苦しみ)を抱えていて。

個人的には、「落語」という芸能は、複数の登場人物をさりげなくこなす・・・さらにはアタクシの英語落語は江戸落語を源流にしているため、「粋」という要素がある・・・から、そこ(高座にあがっている瞬間)に「喜餅」が強く反映されることが、少ない・・・と、勝手に思っていて。
※だから逆に、パブリック・スピーカーとして登壇する時は、全面的に「ニンゲン・喜餅」を出さないといけないから、大変なんだというね。

・・・同時に、それ(=落語は演者の個性を抑えること)は言い訳だということもわかっていて。

まぁ、とにかく、そんな苦しみが、ずっとある訳だ。

そんな悩みを抱えつつ、どうすればいいんだ?!と打破すべく、色々と苦心をしていて。それが、様々な種類の本を読んでみたり、映画を観てみたり・・・また、美術館へ行ってみたり、なのだけど。

今回、その美術・芸術に関して、アタクシの中で「記号」から「ニンゲン」に変わった瞬間の話を。

アタクシは、ニコニコ動画という配信サイトで「山田玲司のヤングサンデー」という番組を購読している。月額500円(税別)だ。ニコニコ動画のプレミアム会員でもあるので、ニコニコ動画に毎月1,000円(税別)を払っていることになる。

この「山田玲司のヤングサンデー」という番組は、漫画家である山田玲司さんとその仲間達が、漫画に限らず、音楽・映画・芸術・時事問題・・・様々な分野に対して様々な切り口で語るという内容。

YouTube にも、無料放送部分があるので楽しんでもらえたら嬉しい。

アタクシは、この番組の中でも、とりわけ美術に関する特集が好きで。

ムンクを特集したり、琳派横山大観ミュシャを特集したり。ラファエル前派なども。

そこで感じたのは、学生時代、「テストの対象」「暗記の対象」「(テストで点を取るための)名前という単なる記号」が、この番組で芸術家のエピソードを知るにつれ、どんどん「ニンゲン」に変わっていくこと。

たとえば、フェノロサと一緒に活動していた岡倉天心(東京芸大の前身:東京美術学校の校長にもなった人)が、アメリカ人の若者に、以下のようにからかわれた時の返しをした時とか・・・

アメリカ人:
What sort of “nese” are you people? Are you Chinese, or Japanese, or Javanese?

天心:
We are Japanese gentlemen. But what kind of “key” are you? Are you a Yankee, or a donkey, or a monkey?

たとえば、あの素敵な少女を描いているルノアールが、実は、おおいなる「おっぱい星人」の要素を持っていたり(ルノアールは「女性にお尻とおっぱいがなかったら、私は画家にならなかった」と言ったらしい。なんという「おっぱい星人」!)。

学校の教科書で「素通りする」歴史上の人物は、名前であったり、その人が行なった事柄であったり、その人が作った作品であったり・・・でも、本当にそれらは、ただの「記号」だったのだよね、アタクシにとって。

でも、教科書に載らない、その人達に流れている血・・・その人達のニンゲンらしさ・・・「なーんだ、俺達と一緒の、人間なんじゃん。同じように苦しんで。同じように悩んで。同じように喜びを感じてるんじゃん」って思った瞬間が、上のようなエピソードだったりするんだよね。

物事・・・とりわけ、その人が必死に取り組んでいる事柄・・・たとえば喜餅だったら英語落語やスピーチ・・・そこについては「完璧」という見果てぬゴールを目指して進んでいるのだけど・・・そこには、神が宿る瞬間があって。その瞬間にパフォーマーとして、お客さんの立場として、立ち会えた感動たるや・・・。そこには確実に、立ち会った者達のそれ以後の人生を大きく変える・・・「頓悟」じゃないけど、なんか急に悟る、覚醒する、みたいなさ。

ただ、同時に、その「人(パフォーマーであったり作者であったり)」そのものに対する共感・・・その人のファンになってしまうこと・・・そういった部分が、きっと冒頭に述べた、今のアタクシが抱えている悩みとつながってるとこじゃないかなと。そんな風に思ったり。

これからは、美術品を鑑賞する際には、作品のみならずその芸術家の人となりまで、そして、可能ならばその芸術家が生きた時代までつなげて、楽しんでみようと思う。

そして、願わくば、アタクシの生き方・・・「喜餅」に対して、「ニンゲン」を感じてもらえるような・・・そんな生き方をしたいと思う。

おあとがよろしいようで。

About HoneyPotter

a Japanese/an English learner/a computer game player/a volunteer guide/an English rakugo performer (my stage name: 喜餅/Kimochi)
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