物語(人生)を売るのに・・・取り分への不満とか、ガッカリ

一席お付き合いを。喜餅です。

本来ならば、国際情勢や内政のことで盛り上がるのが健全かもだけど、ここは一つ、芸人(?)らしく斜に構えて。吉本興業さんの反社会的組織との付き合い・闇営業・芸人さんとの報酬取り分について、ワイドショーで盛り上がってるよねぇ。

それについて、ひとつ。

まず、現状、根本的な問題、どこかに行っちゃったよね(笑)

最初の、宮迫さんをはじめとした数名の芸人さんに対する謹慎や契約解除の話は、「反社会的組織との付き合い・闇営業」だったと思う。これ自体も、分けて考える必要、あるのかなと思っていたのに、全く違う話題(契約書面の有無とか会社と所属芸人の取り分)に。

さらに大御所の芸人さん達が、契約解除された宮迫さんも含めて、芸人さん達を助ける(自身の事務所に入れる?)なんて話も。

さてさて。

まず、反社会的組織とのやりとりについては、大御所の芸人さん達も含めて、いや、大御所さん達こそ、多分・・・そんなにもう深刻なモノと捉えてないよね、これ。

おそらくは、数年前の話だし、仲間(入江さん)からの頼みで断れなかっただろうし・・・みたいなところで同情が寄せられてるのだろうね。

直営業そのものについては、もっと同情だよね。「食えない、けど、芸を見せる場所がないと芸人は育たない」ってのは、大御所だろうが新人だろうが・・・喜餅だろうが(笑)・・・同意見だろうからね。同じ食べていくなら、芸事に近い場所で、内容で・・・本来なら許されることじゃないだろうけど、まぁ、仕方ない、みたいな?

切り分けて考えないと、おかしくなっちゃうよねぇ。

まずは、

反社会的組織からのオファーについては、どうするのか?
直営業(「闇」って言い方は違和感)については、どうするのか?

だよね。

反社会的組織については、もう、「以後はこのように致します」と、未来に向けての改善策を提示して進めていくしかないような気がする。過去の出来事、掘り下げるのは簡単なんよね。すべて後出しジャンケンだから。頂いたお金をどうにかするしかないもん。

アタクシも、今のところはそんなオファーないけど、どこかで「発注書」を作成して、そこに「反社会的組織ではありません」という誓約をさせて、アタクシの側の「善意(一般的な意味ではなく法律用語として「(反社会組織だと)知らなかった」というニュアンス」性を高めておくしかないのかなと思うぐらい。

そして、直営業。

ここが、現在盛り上がってる「書面の契約書なんてない」「取り分がひどい(場合によっては9:1)」につながるのかな。

正直、6000人の芸人さんを(法的な意味で)監督できてない体制だから、この辺りは企業としては、直営業をやられても仕方ない・・・ある意味、後述の取り分と、トレードオフになっちゃってるのかなと。

どんな分野でもそうだけど、アタクシは、「人外の者」にならないといけないと思ってて。(犯罪をしろとかじゃなく)一般の良識・常識の外に出ることで得るものがある・・・なんて思うところがあるのだよね。トレードオフって言ったところはそこで。一般的に良いコトである・・・書面で固める・・・ってことはね、吉本興業に(普通の)企業論理を根っこにして物事を考えさせることになる。

利潤であったり、コストであったり、リスクであったり。

企業としては当たり前のコトなんだよ。でも、それを推し進めることで、失われるものもある訳で。

実際、6000人の芸人さんを契約で固めるというのは、難しいと思う。おそらくは、大半をフリーランス・アマチュアにさせちゃって、劇場をオープンマイク枠(無料で出場できるアマチュア枠みたいなもの。スタンダップコメディなどではよくある)で出てもらう形になるのではと予想してる。

アタクシもバンドやってた時そうだったけど、ライブハウスなどでも、最初しばらくはそういう枠で出させられる。チケットノルマとかない代わりに、こちらへのリターンも、ない。でも、そのライブハウスに立つことはできる。認められたらレギュラーという枠に移動する。チケットノルマが発生する代わりに、沢山チケットを売れば、その分、リターンもある。

そういう流れにせざるを得ないような気がする。Facebook では、知り合いの方が「株式会社とNPO法人で分けたらどうか?サッカーのサテライトのような形」と仰っていたが、それも、アリだよね。

「吉本芸人」と自称できるのか、微妙になってくるね。

そしてこの箇所について、色んな若手芸人さんが取り分のことを不満?批判?として便乗してた。この辺り、正直、芸人さんって「自分の物語を売る」最右翼の存在だと思っていたから、少しガッカリ。

たとえば「赤めだか」を書かれた談春師匠のように、(弟子に対する「愛」があるとはいえ)距離感の遠い第三者から見たら相当な「ブラック師匠」の談志師匠からの・・・なんというか「対応」?(笑)なんてさ、金銭じゃないけど、「扱いの取り分」が「9:1」じゃない?

でも、その師匠とのやりとりが、弟子にとってのエピソードとなり、様々な場所で笑い話として語ることができる・・・。それは現在ではなく、未来の話。

これはね、アタクシ、ブラック環境に身を置き続けろって言いたい訳じゃないよ。全員が全員、エピソードトークができる立場まで上がることができるかなんて、わからない。逆に、奴隷じゃないから、辞める選択肢だって、ある。監禁・軟禁されてる訳じゃないからね。

アタクシが言いたいのはね、今は9:1の取り分ネタが、ネタになってないってこと。

笑い話でも、エピソードトークとしてオーディエンスを「ふむふむ」と言わせるモノにもなってなく、ただただ、自身の権利を主張して、さらに便乗して、言ってるだけに見える。

それって、お客さんに見せることじゃないじゃん?当事者として、対決しとくものでしょ?って思う。お客さんに話題として出すならば、エンターテイメントとして昇華させないといけないと思うのだよね。

大きな枠で言うところでは、同じエンターテイメントに携わる人間として、「吉本」「吉本所属」「プロの芸人」って、アタクシにとって凄い存在なんだよね。「フリーランス」と称して動いてると「プロじゃないの?」とか「プロダクション、入ってないの?」とか言われること、ある。面白い結果、所属することができるなら、それは仕方ないけど、所属してるから、面白い・・・とは限らないじゃないじゃん?・・・と思ったりも、する。

・・・という、なんというか、こうやってさ、(プロとかフリーとかアマといった)芸事の「周辺」にあることを、真面目に、というか、ネガティブに語ること自体が、エンターテイメントではないような気がする訳ですよ。

ちょっとガッカリだなぁ、とね。

そういう意味で、池乃めだか師匠の吉本に言いたいことは?という質問に対する返答は、秀逸だよね。「背高くなる薬を開発してくれっていうことです」なんて、凄いよねぇ。ユーモアあふれる人だ。

大きい人だねぇ。

おあとがよろしいようで。

About HoneyPotter

a Japanese/an English learner/a computer game player/a volunteer guide/an English rakugo performer (my stage name: 喜餅/Kimochi)
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